バブル経済の破綻以降の長引く景気不況、テロ事件を契機とした右傾化した世界の動
き、少年による凶悪な犯罪もっと身近なところでは学級崩壊等クラス運営が成り立たない
状況それに加え経済優先活動による地球規模でおこっている環境破壊・・・
今、こどもたちの目には、かつて私たちが夢見ていたような輝かしい明るい未来はうつりま
せん。
20世紀はモノ中心の考え方でした。モノ、カネが溢れる「ゆたかな社会」となり「ゆたかさ」
を手に入れるために少しでも「いい学校」「いい会社」に入ることをめざし小さい頃から競争
を強いられてきました。そうした価値観の中でおとな社会も効率優先、競争主義の中でス
トレスをかかえながら生きています。
いじめ、暴力、薬物、援助交際などこどもにあらわれる諸問題はおとな社会のゆがみの投
影であると言えます。
モノ、カネ、点数で人間の価値が測られる社会から、人権、環境など「共生社会」に転換し
ていくという課題に今、私たちおとなはつきつけられています。
21世紀はこころの時代です。
美しい自然やものに感動する豊かな柔らかな感性を養い、創造力と集中力を培いながら
たくましくいきいきとした人格を形成することが、活力ある本当の意味での「ゆたかさ」では
ないでしょうか。
私たちは絵画教育活動を通してたくさんのこどもたちとふれあい、多くのことを学びました。
そして、ひとりひとりの将来に少しでも希望がもてるような、明るい光がさしこめることがで
きればと考えました。また今後益々増加する高齢者に対し、生きがいを持って楽しく暮らし
していくことができる社会の形成が必要だと考えました。
さらに、絵画造形活動をを通してアジアの恵まれないこどもたちを支援していくことが地球
規模での「共生社会」だと考えました。
芸術は単に技術や理屈ではありません。
芸術を通してこどもたちの健全な心を育むことができます。
芸術を通して高齢者がいきがいを持ち、ゆたかに暮らす社会がつくれます。
芸術を通して地域が一体となり環境美化など意識の向上につながります。
芸術を通して国際交流、国際支援ができます。
芸術は様々な経済活動を伴い、感性を高めながら社会においても活性化します。
芸術という概念は人間にのみ与えられた素晴らしい感覚です。
人間が持つ原点である芸術によって社会は変わる、社会を変えるをキーワードに
芸術文化創造工房 アートフォーレストは活動していきます。
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